BOGGYのイタリア料理と山と野草

イタリアファンのBOGGYが作って食べるイタメシのプログです。 登山、ピクニックのアウトドア・イタリアンはいかがでしょう。 革工芸も始めました。

能郷白山に登る(2010-05-22)


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今年4月に登った大白木山(1,234.5m )の中腹から眺めて、そのどっしりとした、奥美濃の盟主といわれる貫禄を見せる能郷白山(1617m)を見て、今年は登れるのだろうかと考えていた。5月になって、大川入山(1907m)のロングコースを登り、少し自分の体力の確認が出来て、仲間が能郷白山に行くなら、参加しようと気持ちの準備はしていた。



土曜の天気は良さそうで仲間5人と能郷白山に行くことになつた。
今回も私にとっては楽な山では無いので、山の上に鍋やガスなど持ち上げる荷物を無しにして、お弁当を作って行くことにした。
今回は、このブログでも紹介している、アサリと筍の炊き込みご飯で和食である。
前の晩に具の下拵えをしておき、電気釜の時間予約をして、午前5時にご飯が炊き上がるように設定しておく。
5時に目覚ましが鳴って起きると、炊き上がったご飯に前夜作った具を混ぜて、少し蒸して出来上がり。
幾つかのパックに詰めて、保温材で包み、ザックに入れる。こうしておくと、ランチタイムまでご飯がほんのりと温かく、味が落ちない。
6時に家を出て、根尾の薄墨桜のある樽見駅に、待ち合わせの時間7時少し前に到着。
ここから車一台に6人で相乗りをして、岐阜県と福井県の県境、標高およそ千メートルの温見峠まで、国道(酷道とも呼ばれている)157号線の狭く、蛇行する道を1時間かけて約30キロを走って登る。
ドライバーさんには大変にご苦労なのだけれど、自分で運転してここを走る気にはなれない。
先月登ったこの酷道にある大白木山の登山口を越して、ようやく温見峠に到着すると、既に数台の車が道路脇に止まっていた。


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靴を履き替え、ザックを背負い、最初からキツイ登りの続く道なので、自分なりに気合を入れてスタートした。
覚悟はしていたものの、こんな急な登山道で、ほぼ500メートルの高度を一気に稼ぐので、自分の体調が悪いのかと思うほど、体のエンジンがかかるまでの最初の30分がとてもキツイ。

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登り初めてしばらくはブナなどの自然林の林の中の尾根を登る。
最初に出会う花はササユリで、もう盛んに咲いている。
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やがてこれも何時ものマイズルソウに出会う。今年は雪のせいで少し花が遅いのか、ほとんどがまだ蕾で、ようやく咲きかかっている花を見つけた。
道の脇に、芽が出たばかりのコシアブラを見つけたので、持ってきた炊き込みご飯にこれを刻ん振り掛けることにする。
出かける時にこれが有ればいいなと期待していたのだ。

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小1時間ほど登ると、辛い登りを忘れさせてくれる花達に出会う。
林が途切れ周囲が笹原になる頃に、楽しみにしていたオオバキスミレが咲いていた。

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岐阜ではここでしか出会っていない花で、また会えたことが嬉しい。
黄色のスミレは岐阜では珍しく、高い山に咲くスミレなのだ。


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道の両側には、オオバキスミレがショウジョウバカマ、カタクリなどと一緒に我々を歓迎してくれているようだ。
ショウジョウバカマとカタクリは里では咲く時期が違うのだけれど、この山では春が一遍に来てしまうような気がする。

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私の感覚でこの山は、冬が半年続き、春・夏・秋はそれぞれ二ヶ月しか無いように思える。
それだけに季節の移り変わりが速く、花も一斉に咲くのではないかと思う。

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標高1500メートル近くまで登ると、山頂手前の雪渓を抱いたピークが見えるようになる。これが見えるようになれば、道は平坦になり、もう一時間も歩けば山頂になる。


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ここからはカタクリとサンカヨウが纏まって咲く場所になる。
この山のカタクリは花は少し小さめなのだけれど、美しい濃い赤紫色で、里山のカタクリとは違い、光に透き通る美しさは素晴らしい。


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ちよっと遅れ気味のサンカヨウも可憐な白い花を咲かせていた。
私はこの山でこの年最初にこの花に出会う。6月には籾糠山でも会えるのだけれど、ここが一番早く出会える。

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笹原の登山道の脇には、笹のタケノコが出始めていて、いわゆる商品として売られているネマガリタケ(チシマザサ)よりは細めながら食べられないわけではないので、摘むことにした。
岐阜のある山は、このネマガリタケの豊富な山があって、盛期には登山者よりも、大きな籠を背負った採取のプロの人たちが多くなる。
この人たちは、本来熊や動物達の領域にまで入り込み、ごっそり採取してしまうので、領域内の動物達の生息環境のバランスを壊してしまう。
その歪みは必ず何処かに現れ、動物の個体数が減ったり、食料難で里の田畑が彼らに荒らされることの原因の一つになっているかもしれない。
動物にも採取する人のどちらにも「生活」がかかっているので、直接非難は出来ないし、お金でこのタケノコを買うのは私も含めて一般の消費者である。
こんなことを考えると、とても複雑な思いがして、無闇に山菜を採るのではなく、ほんの少し春を楽しむ程度に控えめにしておくのがいいのかと思う。
やがてさっき見えた雪渓に出会う。今年はかなり残っていて、雪渓の規模も大きい。
雪の滝のように見える。これが大規模になって、夏も熔けなくなると氷河になるのだろう。


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この広い雪渓を渡るのだけれど、ここは平な場所なので怖くはない。
この雪渓を渡れば、もう頂上はすぐである。


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平な笹原の山頂に一等三角点が埋められていて、字の消えた木の山の名を書いた柱が立っている場所が山頂になる。

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笹の間から、別のピークに建つ白山権現社が見える。


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山頂から少し降ると大きな雪渓があり、ここを慎重に渡って、白山権現社に行く。


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この間に雪の消えた斜面に、ザゼンソウと、ショウジョウバカマ、カタクリが咲いている。


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今日は黄砂が酷く、折角の好天なのに、遠望が利かずに、ぼんやりとしてちよっと残念。何時もはこの白山権現社の前の広場で食事にするのだけれど、今日はかなりの強風のために、三角点のある笹藪の広場を風除けにして食事にする。
皆、銘々の持参の食べ物を広げ、ビールで乾杯。
登る途中でゲットしたコシアブラを微塵にして、炊き込みご飯に振り掛けて、皆にサービス。


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この香りで炊き込みご飯が山菜風で美味しくなる。


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ゆっくり90分のランチと休憩の時間を取り、別のグループの人たちとひとしきり山談義をしたりして下山にかかる。
また、撮り残した花の写真や、笹のタケノコ、コシアブラを探しながら降りた。
この山は、下山の時に登り返しが無いので、下りは気楽なのがいい。
一時間と少しで登山口に戻り、ドライバーさんのお陰で気楽に話しをしながら、樽見の駅に。

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ここで解散になった。
残雪を見ながら野草に会うのは、春の到来を身近に感じる好きな季節の山だと思う。
また来年も元気で登れるといいなと思う。

ゲットした笹のタケノコ料理は、山菜礼賛Ⅱで紹介します。

参考ページ「アサリの炊き込みご飯」
参考ページ「大白木山(1,234.5m )」



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コメント


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能郷白山たくさんのお花が咲いていて良かったですね。
コシアブラのてんぷらおいしいので大好きですが刻んで彩りにすることもできるのですね。
いつも山行きにおいしいものを持っていかれるようで皆さんに期待されますね。

kiki | URL | 2010-06-09(Wed)16:11 [編集]


ジオンさん今晩は。
水曜の天気、良く無さそうですね。
トレイル楽しみなのですが・・・
山菜のパスタ楽しんでいただけてよかったです。
ではまたよろしくです。

BOGGY | URL | 2010-05-24(Mon)18:27 [編集]


お疲れ様でした
先日はご馳走様でした。m(_ _)m

良いお天気で、、ちょっとお暑かったかな。
花にもたくさん出会えてよかったですね。

山菜も、少し味を楽しむ程度ならいいと思うけど、
ごっそりと持っていくのは、、(-_-;)
漁業もそうだけど、
次の世代の事も考えないといけないですね。

しかし、山菜は美味しかったです。m(_ _)m

ジオン | URL | 2010-05-24(Mon)09:07 [編集]