BOGGYのイタリア料理と山と野草

イタリアファンのBOGGYが作って食べるイタメシのプログです。 登山、ピクニックのアウトドア・イタリアンはいかがでしょう。 革工芸も始めました。

2010年5月の連休登山とキャンプ(2)大川入山


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2010年5月の連休登山とキャンプ(2)大川入山
キャンプ二日目の山は、私なりに課題を持っていて、現在の私の登山の体力がどの程度かを知ることが第一の目的。
一昨年夏、単独登山で八ヶ岳の西天狗(2646m)と東天狗(2645m)を唐沢鉱泉から登り、黒百合ヒュッテを経由して唐沢鉱泉に戻るロングコースを8時間かけて達成したのが私の登山の体力の最盛期だったと思う。



しかしその冬に腰痛を発症してから、半年は登山が出来なくなった。
昨年の夏からは徐々に回復して来たものの、秋になって、それまでトレーニングに楽々登っていた600メートルちよっとの山で、体力の無さから下りで歩行困難になりかかったのも自信喪失の一因になっていた。
山にご無沙汰してしまい、一度落ちた体力はそう簡単には戻らないし、加齢のハンデキャツプもあって、自分の体力に自信を失って、山仲間の登山の企画にも遠慮がちになっていた。
そんなことで今年は春先から、少しずつ足を鍛えて来たので、里の千メートル前後の山は登れるようになっていた。
この連休を機会に、自分の体力を知るために、この二年間では登れなかった高いハードルに挑戦してみようと考え、もう雪の無い大川入山(1907m)にした。
コースは手前の横岳(1574m)を経由して、片道6キロ弱のロングコースで大川入山の山頂に至る。標高差は登山口と山頂の単純計算では約7百メートル。
道中のアップダウンを加えれば、8百メートル前後にはなる筈で、現在の私にとっては、挑戦に値する山になる。
これが登れれば、山仲間の登山の企画にまた参加することが出来る自信が付く。

6時に起床。
山のランチとして、昨日頂いたシイタケをトマトソースで煮込んだもの1パック、それに茹でたコンキリエを和えたもの1パック、それに軽いバゲットを1本持った。
7時少し前にキャンプ場を出て、7時には予め調べてあった登山口に到着する。
国道153号線沿いの治部坂スキー場の反対側に立つこの看板が登山口になる。


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登り坂の林道を200メートルほど登ると、登山口の前に車が数台置ける場所がある。


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朝早いせいか、まだ車は2台しかなかった。
私が到着した時には、若いカップルが登山の準備をしていたので挨拶を交わした。
7時15分に登山口をスタートする。

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最初の通過点横岳には約1時間の標準コースタイムになっている。
体調は良好で、昨日の足慣らしの登山の影響もない。
最初は深く抉れた登山道から、綴れ折の山道になり、やがて桧の根っこが露出する歩き難い尾根道になる。
ここで先行していた若いカップルに追いつく。

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しばらく根っこの尾根道を進むと、左右にイワウチワが群れて咲いていた。
花の出迎えを受けるのは何時も嬉しいものだ。
今日は体力テストが目的なので、花の写真などだらだら撮っていて時間を浪費してはいけないので、ササッと二、三枚撮って終わりにする。


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追いついた若いカップルに、花の名前を教えてあげて、撮った写真を見て貰うと、やはり女性の方が関心を示してくれる。
ここからはこのカップルとはちよっと距離を置いて同じペースで登る。
こうしたカップルには、二人の会話が聞こえない程度の距離を置いてあげるのが礼儀。
時々若い女性の笑い声が聞こえるのが、鳥の声を聞くかのように心地良い。
少し前方が開けた場所から、大川入山の山頂がはるか遠くに見え、先はまだ長いことを知らされる。

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先行していたカップルが止まって、男性がかがんで何かを写真に撮っていた。
何かありましたか?と聞くと、真っ赤な虫が目に止まったとか。
見ると本当に真っ赤な2ミリほどの小さな虫が地面を這っている。私も始めて見る虫だ。
男性は小さすぎて撮れないと諦めたので、マクロに強い私のカメラで撮ってみた。
帰って調べるとこの虫はタカラダニらしく、このダニは人には無害らしい。

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登り始めて1時間と少しで、横岳の三角点に到着、ほぼ同時に着いたカップルとお互いの写真を撮り会う。
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ここからは、3.6キロほどの長い尾根歩きになる。
道は広く、左右の笹は刈り込まれている。

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そんな中に、ショウジョウバカマが点々と咲いている。
なぜかこの山のショウジョウバカマは花の茎が太くて短く、ズングリしている。
山によって個体が異なるのだろうと思う。
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しばらくすると展望の開けた場所にでた。
振り返ると、昨日登った蛇峠山が見えた。置き忘れたカメラが見つかって、こうして写真が撮れていると思うと、走ってカメラを取り戻してくれた奥さんに感謝の気持ちがまた沸いてきた。
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横岳から小1時間ほど幾つかのピークを上り下りすると、周囲が枯れた松のような葉の無い林の尾根道になっている。これが有名な高山木のカラマツなのだ。私もこんな林は始めてで、新緑と紅(黄)葉が美しい松なのだそうだ。
そう言えば、ネットの友人がカナダ旅行をした時の写真に、鮮やかな黄色に染まった唐松の森の風景があったように覚えている。
この山の秋はきっとそれと同じように金色に染まるのだろうか、見てみたいと思う。

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カラマツ林の行く手に、山頂が姿を現した。
手前は急坂で「舞鶴のコル」という鞍部に下る。
この鞍部から、一気に山頂への300メートルの急登が待っている。
私にはこれを登り切る体力があるのかが試されるのだ。
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鞍部に降りて来て、日陰の涼しい場所を見つけてここで体力復活の小休止。
ちょっと空腹感もあってガス欠防止にと、コンキリエのパックを出して摘まみ食いのつもりが、勢いで全部食べてしまった。
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先行するカップルの声は、もうとうに聞こえなくなっていて、やはり体力の差が現れたと思っていた。
小休止を済ませて、最後の急登の心の準備も出来てスタートする。
林の中の急斜面を50メートルほど登ると、開けた山頂の見える場所に出た。
なんとそこにカップルが休憩を取っていて、意外ではあったけれど追いついたことになった。
若い人達だから、もうとっくに山頂かと思いましたというと、そんなことないですよと、しっかりここで休憩してましたとのこと。
私がこの展望の良いテラスで呼吸を整えている間に、カップルはまたスタートして行った。
(写真はこのテラスを上から望遠で撮ったもの、やはり一息入れている人達が見える)
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ジグザグの登りが続き、ここが頑張り所と登ると、先行のカップルが立ち休みをしている。
どうやら女性がちよっとバテ気味の様子なので、ここで私の秘密兵器、アミノバイタルという、アミノ酸を補給するサプリメントを2錠ほど女性にプレゼント。
疲労した筋肉の活性化にとっても良く効きますよと、多少の誇大広告的な表現を加える。
不思議なもので、これを信じると活力が本当に沸くのだから、人間の心理は不思議で面白い。
この後女性は元気になって、私を引き離して頂上まで休憩なしに登り切った。
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ここからは笹原で開けた、見晴らしの良い登山道が頂上まで続く。
振り返ると、昨日登った蛇峠山が見え、今日登って来た長い尾根が道に平行して見える。

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10時30分に、スタートしてから3時間と15分で、ようやく山頂に到達した。
コースの標準時間が3時間なので、ほぼ一割増しの時間なのでこれなら合格点。
疲労感も休んで取れないほどではなく、これなら下山の体力も余裕があると安心する。
とにかく、私には久しぶりにハードな山なので、ヤッタ!という達成感も沸いて嬉しい。
また、若いカップルさん達とお互いに山頂の記念写真を撮り合う。
私の上機嫌さがこの写真に出てますね。
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さて、山頂のランチなのだけれど、先ほどの鞍部で食べてしまったので、それほど空腹感が無い。
山頂の恒例の行事で、ナスやシイタケ、タマネギ、シメジなどのトマトソースの煮込みを半分と>。バゲットも半分ほど若いカップルにプレゼント。これ美味しいネと食べて貰った。

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若いカップルが仲良く料理をしているので、あまり話しかけずにそっとしておいてあげましょう。
(男性との約束なので顔は見えない写真です)
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山頂は最高の展望なのだけれど、春霞で遠い山は見難いのが残念。
中央アルプス(上)も、南アルプスも見えた。

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北には御嶽山

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西には恵那山も見えた。

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食事も簡単に終わり、風景も堪能したので、料理中のカップルにお先に失礼とお別れの挨拶をして11時丁度に下山にかかる。
映画の逆回しのように、見てきた風景を逆の順番で見ながら、快調に下山道を楽しんだ。
カラマツの林から、大川入山の山頂の見納めをした。


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一番心配だった下山時の腰痛もなく、太腿の筋肉疲労もあまり感じないままに、2時間のコースタイムでの下山完了だった。
多分、私の一昨年の体力の最盛期とは比較にならないとしても、かなりの体力が回復できたと感じることが出来た。
腰痛を心配して活動を控えることもそう考えなくて良さそうに思う。

下山してから、国道の反対側にある日帰り温泉に向かう。
昨日出会った奥さんの別荘で、日帰り温泉の話になり、キャンプ場で治部坂温泉「宿り木の湯」の割引券を貰ったという話をすると、奥さんとおばあちゃんが同時にあそこは止めた方が良いと言う。
そしておばあちゃんが、席を立って、一枚のパンフレットを持って来てくれた。
それは「ゆーらっくす治部坂」という有名な自動車会社の保険組合の運営する保養施設で、ここのお風呂は一般にも開放しているのだという。
値段も同じで知られてないだけ、全く混み方が違うし、それだけお風呂もきれいなので、是非ここにお出でなさいと、パンフレットを頂いたのだ。

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行ってみると、時間が2時ということもあって、大きな浴場は完全な貸切状態で、快適そのもの。
もし、あの奥さんに出会わなかったら、こんな良い温泉には来れなかったと、また感謝の気持ちが沸く。
サッパリ汗を流して気分爽快になり、施設の玄関を出て駐車場に向かうと、空いている駐車場の一台の車から二人のご婦人が降りてくる所。
銀髪の老婦人に目が行くと、なんとあのおばあちゃんではないか、そしてあの奥さんだった。
向こうもすぐ私に気が付いて、あらぁまあ!!と驚いている。
お陰様でとても良いお風呂でしたよと、そして今回は本当にお世話になりましたと、重ねて御礼を言うチャンスも巡ってきたのだった。
二人に二度目のお別れをして、キャンプ場に向かう。
車の中で、偶然というのはこうして重なることもあるのだと、実際にそれが起こっても、何か信じられない思いがする。これは一期二会というのでしょうか。

キャンプ場に戻ると、ここでまたビックリ。
今朝の出掛けには、広いキャンプスペースに私ともう1家族しか居なかったのに、今は満杯の状態になっている。

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賑やかというより、騒々しいキャンプ場に成り代わっていて、私のテントの設営場所を間違えたと分った。
最初に、一つしかテントを張れないような狭い区画を選んでおけば良かったし、そんな場所があったのだった。

テントの椅子に座り込むと、何故か疲れがドッと出て、テントに転げ込み、遅い昼寝をしてしまった。
一人登山は、最初から最後まで緊張感を持続していないと、トラブルの原因になる。
ある意味、それが一人登山の面白さでもあるのだけれど、やはり精神的には疲れるのだと思う。
歩いている間はまだ緊張が持続していて、そのせいで疲れを感じないけれど、家に帰り着いたり、こうしてキャンプ場に戻って来ると、緊張の糸が切れて、疲れが表に出て来るのだ。
とにかく今日も充実した一日で、気分は爽快、しかしかなりの疲労感があって、多少の騒音も気にならず、夜はぐっすり休むことが出来た。
あ、夜の献立? さすがこの夜は緊急用のカップヌードルと、作ってあったシイタケとソーセージを炒めたものだけでした。(笑)
(終)

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ジオンさん今日は。
秋のカラマツの紅葉の頃また行きたいです。
和たん誘ってゆきませんか?
高島トレイルに参加しようとメールを書きました。
よろしくお願いします。

BOGGY | URL | 2010-05-09(Sun)08:19 [編集]


大川入山
雪の無い時にまた登ってみたいです。
いい山ですね。

Boggyさんが復活されて、何よりです。
また山歩きよろしくです。

ジオン | URL | 2010-05-08(Sat)23:14 [編集]