BOGGYのイタリア料理と山と野草

イタリアファンのBOGGYが作って食べるイタメシのプログです。 登山、ピクニックのアウトドア・イタリアンはいかがでしょう。 革工芸も始めました。

2010年5月の連休登山とキャンプ(1)蛇峠山


100502-jatougeyama.jpg


一昨年から5月の連休には遠出をして、ベースキャンプを設けて山に登ることにした。
一回目は、福井県の勝山市にある東山いこいの森のキャンプ場をベースに、六呂師高原の経ケ岳を本命にして行った。
初日は足慣らしに楽な経ケ岳の隣の法恩寺山に登ったが、この山にも山頂近くには雪があり、雪山は単独では登らないと自己規制をしているので、経ケ岳は残念ながら断念することになった。
代わりに、キャンプ場の上の取立山にしたが、ここも雪があって、一部危険箇所もあって5月の山選びに反省点を残した。
昨年は腰痛が出ていて、連休の頃には低山も登れない状態で、連休の遠出はパスすることになり、今年は再挑戦の年になる。

今年は、一昨年の反省から単独登山を前提に、雪の無い山を第一条件にして、現在の私の体力を勘案して、登る山を選ぶことにしたが、なかなか決まらず、ようやく決めたのは4月の30日だった。
(写真右下に〇印のある画像はクリックすると大きな画像が開きます)


場所は岐阜の恵那山の裏?の長野県阿智村にある、もみじ平キャンプ場をベースにして、初日は足慣らしの蛇峠山(1663m)にした。標高は高いけれど、登山口も千メートルは越えているので、そうきつい山ではない。
名前がなにかオドロオドロしているけれど、山名の由来は、昔、蛇出(じゃで)という屋号をもった山麓の農家に住みついていた大蛇が、体が大きくなったので頂上付近の池(または治部坂峠の池)に引っ越すと、わざわざ挨拶をして出ていったという伝説によるという。

1日目、キャンプと登山の用具を車に満載して、午前7時に家を出た。
4連休の前の土曜のせいか、高速中央道は登り下りとも乗用車が多かった。
出口の園原のインターまでおよそ1時間、国道153号線の三州街道を走り、治部坂スキー場を目指す。
途中の浪合でもみじ平キャンプ場の入り口をチェックして通過する。
園原からおよそ30分で、進行方向左側に治部坂スキー場の大駐車場があり、ここには売店や日帰り温泉、そして美術館まである。
100501-chibuzaka02.jpg

およその見当で広場中央から山への道を進むが、登山口の「馬の背」への案内に従うものの、何故か行き着かず、別荘地区に入り込み迷ってしまった。
適当にグルグル走り回っていると、「馬の背へ1キロ」という遊歩道の入り口を見つけた。
これだと馬の背登山口より随分下になるのだけれど、馬の背から登ると物足りないというレポートも読んでいたので、ここから登ってもいいかと、車の置き場を探した。
今は放棄されているらしい朽ちた別荘のアプローチに車を止めて、ザックを下ろしていると、目の前の遊歩道を登り始めようとしている単独のご婦人に出会った。
これ幸いと、挨拶の声を掛けて、「ここからでも蛇峠山に登れるのでしょうか?」と聞いて見ると、とても朗らかな感じで、「私もこれから登る所です、ご案内しましょうか?」と嬉しい返事を頂いた。
手には小さなトートバッグのような、きっとお茶のボトルが一本入っているだけの軽装なので、聞けば、すぐ近くの別荘から出かけて来たとか。
お互いの自己紹介のような会話をしながら、山道を登る。
どうやらこの山には花はあまり無さそうで、期待しない方がいいと分る。
およそ30分も登ると、舗装された林道に出て、遊歩道の案内があった。


100501-start.jpg

この舗装の林道が下から一番上の登山口の「馬の背」に通じていると教えてくれた。
暫くこの林道を歩いて、再び遊歩道を登ると、やがて見晴らしの良いピークに出た。
広い場所で、四方の展望がとても良い。

100501-umanose01.jpg

今日は靄って良く見えないけれど、ここから南アルプスも中央アルプスも良く見えるのだそうな。
とりあえず写真を撮って、暑いのでベストを脱いでザックにしまった。
山座の特定に自信がないけれど、これが望遠で写した中央アルプス、と思う。

100501-chuuoualps01.jpg

そして明日の本命の山、大川入山がすぐ手前に見えた。
手前の建物の見える登山口から、左側の山に登り、続く長い尾根を歩き、中央の山頂に至る。見るだけでかなりのロングコースということが分る。
明日はがんばらなきゃと思う。

100501-ookawairiyama01.jpg

展望を暫く楽しんでから、馬の背の駐車場の林道に下り、ここからまた山頂に向けて登り始めた。

100501-umanose.jpg

全く花の無い道なので、奥さんととりとめのない話しをしながら登り続ける。
この方は名古屋にお住まいで、ご主人はゴルフに夢中で山には全く興味が無く、今回も別荘にはおばぁちゃんと一緒で、ご主人は家でお留守番なのだそうだ。
小1時間も歩くと、また舗装道路に出て、やがて前方に大きなアンテナの塔が見える地点に来た。
(これはネットからの借り物の写真です)

100501-antena.jpg

あそこから先がもう山頂ですよと聞いて、山のミステリアスな名前と違って、なんと艶消しな山頂かと、その写真を撮ろうとして、ウワァ!!! 大ショックが全身を貫いた。
ザックのベルトに取り付けてあるカメラ入れの中にカメラが無い!!!!

100501-cameracase.jpg

きっと登る途中の何処かで落として来てしまったらしい。
奥さんは私の狼狽する表情を見て、驚いた様子。
私はとりあえず山頂を目指すのは中止して、カメラを探しに戻ります、と奥さんに告げて、道を戻り始めることにした。
私はここで奥さんとお別れのつもりで挨拶をしたのだけれど、奥さんも一緒に戻ってカメラを探してくれる様子に、折角登ってこられたのにと、申し訳ないと思う。
急いで山道を降りながら、ベルトに付けたカメラのケースは、万一チャックを締め忘れても、カメラがしっかり収まる大きさなので、よほど転ぶとかしてショックが無い限り、抜け落ちる筈がないのに・・・と、あれこれ考えてしまった。
馬の背の手前の展望台でアルプスの写真を撮って以後は、道には花も無かったので、写真を撮っていない。
こう考えると、探す範囲は馬の背からここまで、小一時間のかなり長い区間になる。

降りる中間の地点で、単独男性が登ってくるのに出会う。
少し先を行く奥さんがカメラの落し物を見つけなかったかと聞いてくれたけれど、見当たりませんでしたとの返事の様子。
すると突然、奥さんが小走りで山を降り始め、ぐんぐん差が開いて見えなくなってしまった。
私は登りでカメラケースのあった側の道の脇の斜面をカメラを探しながら降りるのでそうは急げない。
もし、このままカメラが見つからなかったら、折角今年手に入れたばかりの愛機なので大ショックだし、明日の山をカメラ無しで登ってもレポートも書けないし、キャンプを続ける気も薄れそうになる。
これほど登山や野草に、カメラがとても大事な必需品であることを痛感した。

カメラが見つからないまま、ついに馬の背まで降りて来てしまった。
林道から道路の反対側の、来た時に通過した見晴らし台を見上げると、私のために走って降りてくれた奥さんが、カメラを手にして、バンザイをしているではないか・・・・。
アッタァ!!!!、私も嬉しくてアリガトウ!!!!とバンザイをする。
カメラを有り難く受け取って聞くと、奥さんはこの展望台で、アルプスの写真を撮った後、私がベストを脱いでザックに入れようとして、持っていたカメラをそばの杭の上に乗せたのを見ていたらしく、これを途中で思い出して、きっとこの杭の上に置き忘れたと確信して、山を降りてくれたのだそうで、もうどう感謝をして良いのか分らないほど嬉しかった。
こんな大ハプニングで蛇峠山の山頂を踏むことは断念することになったけれど、それ以上に、これまで忘れ物をしたことが無いことが私の自慢だったのに、その自信がガラガラと音を立てて崩れてしまったのがショックだった。
そういえば、今年、大茂山でストックを忘れて、別のパーティに呼びかけられたことがあって、あれが私が忘れ物をし始める最初の現象なのかもしれない。
カメラが見つかって大喜びをしている私をみて、奥さんも喜んでくれて、山を下りながら、「遊歩道の登り口のそばに私の別荘があるので、寄ってお茶でもいかがですか?」と誘ってくれる。「別荘にはおばあちゃんが居ますが、おばあちゃんもお客さんが大好きなので、きっと喜びますよ」と重ねてのお誘い。
山を登りながら、私が何時も一人で山に登る時は、そのランチの料理を余分に作って持って行く習慣にしているので、今日は、奥さんに、山頂で私のイタリアンをご馳走してあげますよと、奥さんに道々話しをしていたのに、この山頂ランチがフイになにってしまったのも残念だったので、折角のお誘いなので、それなら奥さんの別荘でランチにしましょうかと、話が纏まった。

別荘の林道に降りると、すぐ近くに別荘があり、置いてあった車を取りに行き、別荘の前に駐車をした。
今年89歳という美しい白髪のおばあちゃんも、にこやかな笑顔付きで出迎えてくれて、いっぺんに打ち解けた気分になった。
杉の一枚板で作られた立派なテーブルのあるダイニングキッチンに案内された。
こんなランチの話がおばあちゃんにも伝わっていたようで、おばあちゃんも奥さんも興味津々で、私が車から持って来たイタリアンの料理を広げるのを見ていた。
今朝出掛けに家作った、登山弁当とも言える恒例のパック入りのイタリアン・チャーハンと、キャンプの食事用にと用意していた、コンキリエとナスと茸のトマトソースを使って、ここで即席イタリアンの料理をすることにした。

100501-chahan-okara.jpg

奥さんもおばあちゃんも初めて食べる私のイタリアンチャーハンは、美味しいの連発で、こんなチャーハン初めてと、とても喜んでくれた。
孫がチャーハンが大好きで、よく作ってくれと言われるので、明日この孫が来るのに、残念と奥さん。
私はそれを聞いて、おもむろにクーラーボックスからもう一つのイタリアン・チャーハンのパックを取り出して、それではこれを明日のお孫さんにどうぞと差し出す。
おばあちゃんと奥さんの喜ぶ顔をみて、カメラを見つけて頂いたお礼にならお安い御用と思う。
奥さんの作られた野菜タップリのオカラの料理を頂きながら、お鍋のお湯が沸くのを待つ。
沸いたお湯にコンキリエを入れ、パスタの芯が消えたら、用意のナスと茸のトマトソース煮込みを和えて、即席パスタ料理の出来上がり。

100501-conkirie.jpg

おばあちゃんは、初めてのコンキリエを見て、この名前を聞くと、ノートにメモを取っている。
私の母方の祖母は、90歳で大往生だったけれど、やはり何時もノートを持っていて、何かを聞き見する度に丹念にメモを取っていた姿を思い出してしまった。
この二つの料理を、偶然の出会いのお二人に楽しんで貰えて、また嬉しい思い出が一つ出来た。
お茶を飲みながら、見つけて貰ったカメラに撮ってあった、花の山、舟伏山の花の写真をおばあちゃんにお見せすると、おばあちゃんは「美しい、綺麗」と今度はカメラの花に夢中になって、結局奥さんと二人で、百枚以上の花の写真を飽きずに見て貰うことになった。
私のおばあちゃんが元気だった頃、私は仕事一途で、登山や野草など考えたことも無かった。
もし、こんな花を見せて上げられたら、どんなにか喜んでくれたかもしれないと、ちよっと胸が熱くなってしまった。
結局、かなりの長居をしてしまい、そろそろキャンプ場に行って、キャンプを張る時間になったと、お別れをした。
こんな出会いは山なればこそで、貴重な一期一会の時間が過ごせたことに感謝したいと思う。
車の後部の窓から、手を振るおばあちゃんと奥さんが見えた。

別荘を出て、10分もかからずにキャンプ場に到着して、チェックインが出来た。
広くで静かなキャンプ場で、好感が持てる。

100501-tento01.jpg

テントを張る場所を見繕って、テントとタープを張る。

100501-momijidaira01.jpg

夜の食事は、別荘の奥さんが栽培している大きなシイタケを沢山頂いて来たので、これと香草入りのソーセージと炒めてみた。

100501-eat-shiitake.jpg

100501-eat-shiitakesouseiji.jpg

これに、作って持って来た来たビーフカレーと、途中のパーキングエリアでゲットしたイチゴがデザートになった。

100501-eat-bkarei.jpg
100501-eat-ichigo.jpg

こうして、ハプニングや思い出になる出会いのあった一日目が終わった。
夜になると標高の高いキャンプ場はかなり冷えて、シュラフにシュラフカバーを重ねないと寒い位だった。
(終わり)

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

ジオンさんお久しぶりです。
二日目の大川入山は、ジオンさんと和たんが雪山で登ったのでしたね。
私は逆の横岳から登りました。
メールでお知らせのあった、日時:5月19日(水曜日)の高島トレイル、黒河峠~抜戸の予行演習をやったみたいで、距離も標高差も、私の歩けるコースですね。
参加を考えたいと思います。よろしくね。
メールします。

BOGGY | URL | 2010-05-07(Fri)13:54 [編集]


お帰りなさいm(_ _)m

とんだハプニングでしたが、
蛇峠山の山頂より良い経験をされたようですね。

今年は天気にも恵まれて
良い山行が出来たと思います。
続きを楽しみにしています。(^_^)/~~

ジオン | URL | 2010-05-06(Thu)22:30 [編集]