BOGGYのイタリア料理と山と野草

イタリアファンのBOGGYが作って食べるイタメシのプログです。 登山、ピクニックのアウトドア・イタリアンはいかがでしょう。 革工芸も始めました。

初めての革工芸 (Ⅷ)トートバッグ

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 8月の盆休みの大半を費やして、自分用のショルダーバッグを作った。
恒例の霧ヶ峰のキャンプも止めて、革工芸に夢中になったせいか、バッグが完成する頃は、山の空気と可愛い野草の禁断症状が出て、バッグが完成してからは、バッグは気に入ったものの、暫くは革を見るのもイヤという状況だった。



 休み開けに、大好きなナツエビネや、私には幻だったレンゲショウマなどを見に、久しぶりに清々しい空気に浸ると、禁断症状も消えて落ち着いた気分になってくると、"革を見るのもイヤ"が、"今度は何作ろうか・・・"に変ってきた。
水戸市に住む妹に久しぶりに電話してみると、暫く私のブログへはご無沙汰だったようで、最近の私の革工芸のことを全く知らないので、たまにはブログ見てよねと言った。
翌日電話がかかってきて、私の革工芸への転進ぶりに驚いたようだった。
こんな事情で急転直下、"トートバッグが欲しい"という妹の一言で、次の革工芸の作品が決まった。
折角作ってくれるなら・・・と幾つかの注文が付いた。
1.サイズは中型。
2.中型の中では容量が大きめで。
3.置いた時に倒れないで自立していること。
4.中に小物を入れるポケットが欲しい。
5.底に鋲を付けて欲しい。
6.肩に下げて使うことが多い。
7.あの可愛い靴のミニチュアをバッグに付けて欲しい。
纏めるとこんな具合で、デザインの焦点も定まり安く、あれこれ迷わなくてもよさそうだ。

さて、何を作るにしても、革の材料が必要で、始めたばかりの私には、買い貯めた革の在庫があるわけでもなく、何か作る度に革選びや革の購入が最初の大事な作業になる。

特に革の色、革の表面、柔らかさや手触り、こんな感覚的要素の高いものをネットで買うのは初心者にはとても難しい。
革工芸の参考書で革の勉强も必要で、とりあえず、ゴツンゴツンの硬い革ではなく、ソフトタッチの革を条件に、革の基本中の基本、その革はどんなものかを調べると、3つのキーワードが抽出できた。
ヌメ革(なめし方法1)、オイルなめし(なめし方法2)、キャメル(革の色)
何を作るにしても応用性が高く、革素材の典型でもあって、作る物が決まってなくても、買って置いても失敗しない革材料だということが分かった。

こんな考え方で、ネットで革材料屋さん、それからオークションなど、目配りをして買うリサーチをしていた。
8月末に、オークションに、「ヌメ革 オイルソフト アンチックキャメル」というタイトルで大判サイズの革の出品があった。
オークションの商品の写真、説明などを読むと、これが狙っていた条件にピッタリで、他に似たような商品は見当たらない。
期限の一日前に、4千8百円の入札があったままで、その後の進展がない。
正規の材料屋さんでは二万円を超えるので、1万円以下で落札できればかなりの買い得と分かる。
写真では見えない傷や汚れなどのリスクの高いのは覚悟の上で、落札期限の午後11時を待った。
オークションは、大抵の場合落札期限の数分間が勝負で、最終の分読み段階で新たに落札があると、期限が自動的に数分延長され、落札者が途切れない限り、落札時間は延長され、値段は上がり続ける。
結局は自分の落札限度額が他より高かった場合にしか勝つチャンスが無いのだ。
期限の11時10分前に目標の商品のページに行くと、案の定この数分前後て、落札が何度かあって、5千円の後半台に乗っていた。
競争者は私を除いて二人、流れから見て、勝負は6千円の大台と見て、私は自分の限度を6千5百円に設定して、経過を見た。
落札時間を過ぎて、二度の落札があり、6千円に乗った。
ここで二分前まで待って、6千2百50円で落札して待った。
ここで誰かが落札すれば、私は6千5百円で再度勝負になる。
しかし、私の読みが当たったのか、6千5百円で落札する人は居らずに、私が落札した。
結構オークションってスリルがありますね。
どんな商品が送られて来るか、ちょっと不安だったけれど、意外に良い革で、私の希望にピッタリで一安心した。
革をオークションで買ったのはこれが始めてだったけれど、かなりの買得だったような気がする。

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この革が、次の作品になるトートバッグにはピッタリだと思った。
この革の利用度の高さが良く分かった。
さて、注文を検討して、
1.サイズは中型。
2.中型の中では容量が大きめで。
3.置いた時に倒れないで自立していること。
ここから基本サイズを幅32センチ、高さ26センチの横型にして、容量と自立からマチを中型バッグでは大きめのサイズ14センチに決めた。
ちなみに40センチ×30センチが大型のトートバックの領域らしいと分かった。
これで40センチ×30センチ、マチ10センチ大型のトートバックと容量がほぼ同等、で2リットルのペットボトル6本分。
厳しく云えばそれから350ミリのペットボトル分だけ小さいということになる。
これで基本サイズが決まった。
私のショルダーバッグと大きさを比較するとこんな具合になる。

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所でトートバッグはどんなバッグなのか、私は知らなかったのでウイキのお世話になると、「トート・バッグ(英語:tote bag)は、通常持ち手が2本あり、多用途で用いられる、手持ち鞄。 主に四角い形状をし、鞄上部(天)のみが開口部となっている場合が多い。」
つまりこれがトートバッグの基本形で、あれこれ形をいじくるのは邪道なのかもしれない。
しかしファッションの側面から考えれば、少しでもカッコの良いバッグが欲しいのは人情というか女心ですよね。

蓋のないトートバッグは、目一杯物を入れる時意外は、安全の面からも、上を閉じて持ち歩く場合が多いのではと思う。
ネットで色々なデザインのトートバッグを見ていて、特にマチ幅の広いバッグは、上を閉じると、こんな形に、マチの側面が左右に張り出す傾向がある。

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これで横幅が10センチも大きく見えてしまう。
これを防ぐために、側面にホックを付けて、折れ込みを内側にして閉じるという商品もあった。
どうもこれが私が気になる点で、なんとかしたいと色々考えた。
折角ソフトな革で作るので、マチ幅の閉じ具合で、側面の折込を、デザイン上の遊びの要素を入れて、これまでに無い革紐を使った綴じ方を考えてみた。

色々と穴の数、ヒモの通しかたを実験して、現在の方式が一番面白い形になった。
これは意外性もあって人目を惹くポイントになるのでは?と思う。
これで折りジワがコントロールされて、何時も同じ形で側面を畳み込む。
目一杯広げる時は、革ヒモを緩め、畳む時はヒモを締める。

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この機能を採用すると、革の採り方も表、底、裏の三面を一枚革で、左右の両側面をこれに貼り付け、コの字型に縫い付けるという簡単な構造になった。

これで基本のデザインが決まって、次の検討事項は、持ち手のこと。
トートバッグが出始めたころ、女性が取っ手を肩にかけ、バッグを脇に抱えて持ち歩くのが、とても変に見えたものだっが、今になってみれば、これがトートバッグが流行る特徴だったのかとも思う。

ハンドバッグと違って、持ち方も色々、使う人の背丈や、バッグのマチのサイズ、色々な条件があって、一定の取っ手の長さではフィットしないと思う。
取手の長さを自由に調節したり、使い方で長さを変えて使えるようにしたらと思った。
ネットでは取っ手の長さが60センチもあると広告しているトートバッグがあった。
そこで、長いことが特徴になる60センチと、ハンドバッグで使う長さの差はこんなになる。

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長い取っ手を短くすると、こんな長さの取っ手が余ってしまう。

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それで、バッグの前後面に、ベルトを格納する穴を開けるという逆転の発想。
バッグのデザイナーなら絶対にこんなことはしないと思うけれど、市販品の話ではないので、気楽に穴を開けてみた。
余ったベルトをバッグの中に入れて隠すようにする。
やってみると、思ったほど目立たないことも分かった。

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街で時折、肩にかけたトートバッグの取っ手の一方が肩から外れてだらりと下がって、それをその度にかけ直している人を見かけることがある。
長い取っ手のバッグの人が多いかもしれないと思った。
取っ手を長くして使うような時は、このバッグでは、取っ手を交差させて取り付ければ、片方の取っ手が肩から外れることもなくなるし、長いので、バッグの物の出し入れにも邪魔にならない。
これで長さが自由に調節できるバッグになった。

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これで全体のデザインも縫い方もきまり、図面を書いて、革を裁断し、撥水処理を施した。
これて雨も弾いてくれる。

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後は注文の仕様に従って作り上げる。
注文の4.中に小物を入れるポケットが欲しい。
携帯とデジカメ位は入るポケットを付けた。

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おまけに、ネットで見た、長いヒモでバッグに付けたまま、家の玄関の鍵を開けられるキーホルダー

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5.底に鋲を付けて欲しい。
はいはい、これでしっかり底の汚れが防止できますね。

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7.あの可愛い靴のミニチュアをバッグに付けて欲しい。
ちゃんと確保して置きましたよ。

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そして良く見ないと気が付かないけれど、ベージュと茶色の二色のおしゃれなステッチですよ。

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最後に、私のブランドタグも付けておきました。

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アイデアやデザインを考えるのも、革を切ったり、縫ったりする作業も楽しみながら
出来たし、出来栄えも自画自賛ですが、よく出来たと思います。

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妹が気にいって使ってくれれば、このバッグも幸せでしょう。
このブログが載る頃は既にバッグは私の手を離れて宅急便の車の中です。

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コメント


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ひなあられさん コメントありがとう。
昨日9月のBOGGY会があって、皆さんから妹さんがうらゆましい・・と言われました。
女性の方には"バッグ命"みたいに興味と大事な物なのでしょうね。
もし20才ほど若かったら、革工房を開いたかも・・と思いましたよ。

BOGGY | URL | 2012-09-14(Fri)08:29 [編集]


お散歩さん
バッグ気に入ってもらえたようで、作り甲斐がありました。
普段なにもしてあげられなかったので、革工芸のおかげでブレゼントが作れました。
バッグを抱えた写真送って下さいね。

BOGGY | URL | 2012-09-14(Fri)08:23 [編集]


うわー素晴らしい!!
妹さんのためのトートバッグ☆
これまた可愛らしさもアリ品もあり!

いいお兄様なんですねー
こんな素敵なプレゼントもらったら泣けてしまいます!
BOGGYさん最高!

ひなあられ | URL | 2012-09-11(Tue)18:35 [編集]


ありがとう!

届きました~真心のこもった世界に一つだけのトートバックが・・・
思いがけない何よりの贈り物に熱いものを感じます
子供の頃一回り違う兄さんはやさしくよく遊んでくれましたよね
器用なのは知っていましたがこの頃は山登りオンリーで生活をエンジョイしているとばかり思っていたけれど、まさかレザー製品にはまっていたとは・・・
希望どうり!嬉しい!重いから最近は皮のバックは余り持たなかったけど、
これなら出番が多くなりそうです
ステッチもよく見れば2色使いに。ショルダーもナイスアイディアです☆
【B】ロゴのメーカー
使うほどに艶が出て良い感じになっていきますね 
早速近々出かける用事があるので使わせて頂きま~す
アクセサリーまでありがとうございました

お散歩 | URL | 2012-09-11(Tue)14:11 [編集]