BOGGYのイタリア料理と山と野草

イタリアファンのBOGGYが作って食べるイタメシのプログです。 登山、ピクニックのアウトドア・イタリアンはいかがでしょう。 革工芸も始めました。

穂高山麓の野生ラン鑑賞(11/07/02)

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ショウキラン 画像クリックで拡大


 山仲間の企画で、色々な野生ランを見る、穂高山麓の右俣(みぎまた)林道歩きがまた今年も実施されることになったので、是非にと参加した。
一昨年、これに初めて参加して、これまで見たことが無かった野生のランが見られて楽しかったし、今年は一昨年とは時期が20日程遅いので、他のランが見られるかもと期待があっての参加だった。



4時半に目覚ましで起こされた。
この所、厄介なプログラム作りで、落ち着ける静かな深夜に仕事をしていて、4時半という時間は今の私には明け方ではなく、真夜中になるので、とても目覚ましなしには起きられない。
起きぬけで、昨晩炊いてそのまま冷やしてあったご飯を使い、何時もの定番ランチのイタリアン・チャーハンを作って、パック詰めをする。
それに昨晩作っておいた、イワシの煮物もパックに詰めた。
これはお酒好きのメンバーのための肴である。
残念ながら二つとも写真を撮り忘れていました。

なんとか5時半ぎりぎりに、用意が出来たので、朝食を食べる時間もなく、そのまま待ち合わせの場所に急ぎ、6時丁度に待ち合わせの道の駅に着いた。
ここから一台の車に便乗させて貰い、3時間弱の時間をかけて、新穂高ロープウエイの駐車場に向かう。
10キロを越える林道歩きをして、5時間も自分で行き帰りの運転をするなど、考えられない私には、これは大変助かるし、これがなければ行かれない場所なのだ。

飛騨温泉郷の神坂トンネル近くで、車上から穂高連峰の一部がチラリと見えた。
まだ10キロ以上も先なのに、3千メートル級の山は見上げる角度が里山とは違う。

01-神坂から


出発してから2時間半でロープウエイーの駐車場に到着。駐車料金は一日五百円だった。
8時45分にロープウエイーの駐車場スタートして、クサリが掛けてある林道に入る。

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歩き初めてすぐに、最初の野草に出会う。

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キバナノオダマキ

初めてこの野草を見たのは、6年前、子の原高原でのキャンプの時。
この年に私は登山と野草に目覚め、標高2千メートルを越える池塘(ちとう)の湿原、奥千町ヶ原に1人で挑戦した。
幻想的な奥千町ヶ原の湿原と、目の前に聳える乗鞍岳の風景は、今でも忘れない。
この時、キャンプ場の林道で見かけた花の一つ。初めて見た野草は、その場所を不思議に覚えているもので、大抵の野草はそれを何処で最初に見たかを言えるのです。

天気はまだ部分的に青空が見られる位の曇り。午前中さえ天気がもってくれれはいいなと思う。
一応、土砂降りのにわか雨でもOKのレインウェアの準備もしていて、ザックが重い。

9時30分、穂高平非難小屋へショートカットする山道の入り口で、群生していた筈のオオバミズホオズキが、林道整備の雑草の刈り払いにあって、一本も無い。
ようやく一本生き延びていたのを写真に撮る。

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オオバミゾホオズキ

ショートカットの山道は自然林の中で結構な斜面を登る。
私には久しぶりの山歩きなので、皆に合わせて登るのはちょっと大変。
ひんやり涼しい森の中でも汗をかいて登った。

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山道に入って30分、10時に穂高平非難小屋に到着。
ここで小休止。

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非難小屋の裏手に回ると、やはり一昨年と同じ場所にユウスゲ(キスゲ)が咲いていた。

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ユウスゲのシベで小さな虫がお食事中。


ここには穂高平というだけあって、広い平地の牧場もある。
一昨年はここで牛を見かけたけれど、今年は見かけない。

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牧草としてヨーロッパから明治頃に移植されたという、ムラサキツメクサ。
だから牧場に似合う花なのですね。これが外来種とは知りませんでした。

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牧場の脇に咲いていた黄色い可愛い花は、ウマノアシガタ。
どうしてこの花が馬の足の形なのかわかりません。

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小屋からは再び林道を登り始める。
ツクバネソウが見つかったけれど、この野草、知ってはいたけれど、この目で見るのは初めてだった。また私の野草のアルバムに一つ増えました。

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ようやくランに出会いました。私は始めて見るショウキランで、一昨年には見ていなかったもの。期待が的中して嬉しくなりました。

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ショウキラン(鍾馗蘭
鍾馗蘭という名前の由来を調べてみると、花の形が鍾馗様という道教の神様の姿に似ているからだそうです。
中国唐の時代、終南山のほとりに住んでいた鍾馗という一青年が、官吏国家試験に落第して憤死したが、死後及第の栄誉を受けたので感激して、その霊が朝廷の守護神となり、いつしか疫病払いの神として祀られるようになったという伝説があるとか。
日本では鍾馗は素戔鳴尊の化身であり、鍾馗大神と名乗って、民の命を絶やそうとする異国の疫病の悪鬼を退治するらしい。
野草の名前など、古人のユーモアで付けられていることもあるので、あまり真面目に考えなくてもいいのでしょう。

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中国の鍾馗絵、これを見ればなんとなく、このランが似ているようにも思えるので不思議。

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次にであったランは、一昨年も見られたコケイラン(小蘭)
中国の「蘭」の仲間に似ていて、小さいことからこの名前になったとか。

小さいランなので写真を撮るのも一苦労。

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コケイラン


湿った落ち葉などが積もる場所が好きらしい、ギンリョウソウ。「腐生植物」だそうで、ユウレイタケとも呼ばれるようです。
初めて見た時は、やはりキノコの一種だと思いました。
岐阜の里山で見かけるものと少し違って、花の筒が短く丸いので、可愛らしさがあります。

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先日も見たばかりのナルコユリがここにもありました。

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一昨年と同じ場所を覗くと、やはりコケモモが咲いていました。
1センチもないほどの小さい花です。丸い小さな実がなります。

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里山でも良く見るカラマツソウも咲いていました。

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三つ目のラン、サイハイラン(采配蘭)もありました。
昔の武将が戦場で振る、采配に似ているのでこんな名が付いたとか、これは納得ですね。長期栽培や移植が難しい植物だそうですが、それでも盗掘は減らないようです。

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サイハイラン


11時20分に、奥穂高への道と、槍ケ岳への道の分岐点に到着しました。
この道を歩く登山者にとっては、この林道は山へのアプローチ。山に向かって、あるいは山から降りて来て、ただひたすら歩くだけの道です。
遠くから出掛けて来て、野草を見るだけで、山にも登らずただ林道を歩くだけなんて、きっと変人達と思われるかもしれませんね。

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ここからは林道の終点の沢まではもうすぐです。
こうした道の左右を注意深く、野草を探しながら歩きます。

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一つだけポツンち小さい白い花が足元に見えたので、とりあえず撮っておきました。
帰って調べると、モミジイチゴのようでした。

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四つ目のラン、ギンランがありました。幹が折れていて可哀想なギンランでした。
ギンランの時期はもう過ぎてしまっているようです。

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葉が車輪のように幹に付く、クルマムグラ。小さい白い花で。これもピント合わせが難しく、なんとか一枚だけ使えそうなものがありました。
これも初めてこの目で見る野草です。

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クルマムグラ


今回のお目当ての一つでもあった、イチヨウランは、一昨年、5、6本が群生していた場所なのにたった一本、それも終わりかけのものでした。
写真にならなかったので、一昨年の同じ場所に咲いていた花をお目にかけます。

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道端に白い点にしか見えない小さな花が・・・帰って調べると、ヅダヤクシュという喘息に効くという薬草でした。前はこんな小さい花など気にも留めなかったのだけれど、どんな小さい雑草のようなものにも、ちゃんと名前があると知ってからは、気をつけて見るようになりました。

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林道が終わって、大石がゴロゴロしていて、雨の時は突然水嵩が増える大変危険な沢を渡って、ササバギンランを見に行く。
残念ながらここのギンランも終わっていました。
一昨年の同じ場所のササバギンランをどうぞ。

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ササバギンランの場所に、ゴゼンタチバナが沢山咲いていました。

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ここが引き返し点になって、時間は11時40分、丁度ランチタイムです。
林道終点の広い場所に車座になってランチ。
イカの焼き物、フキの煮付け、野菜の煮物、サラダ、チクワ、炊き込みお強など、それに私のイワシの煮付けと、チャーハン。
ランチタイムの写真、皆食べるのに忙しくて、撮りわすれました。

1時丁度に帰路のスタート。ランチ中に数滴雨が落ちてきましたが、それだけで終わって一安心。
奥穂高への道と、槍ケ岳への道の分岐点に来て、ここで撮りわすれた集合写真を一枚。
ストックにカメラ受けを加工した一脚に、カメラを取り付けてタイマーで撮影。

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帰り道の林道は、野草の写真を取り直したり、帰り道しか通らない林道にある、ノビネチドリが目的になる。
途中、行くときは蕾だったオオヤマレンゲが開いていました。
ちょっと高い所なので、90ミリのマクロレンズでは、写真をトリミングしてもこれが精一杯。
岐阜市の公園に、植えられていたオオヤマレンゲを見たことはあるものの、こうして自生しているものを見るのは初めてなので、やはり感動します。

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目の前にあった蕾です。これが咲いてくれればよかったのに・・・。

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帰りはひたすら林道を下ります。
出発点と引き返し点との高度差は約500メートル位あるので、里山を一つ登ったことになります。
1キロで100メートル登るとすると坂の勾配は10%、6度位の傾斜になります。
普通の遊歩道などは1キロで200メートルを登るのが標準的な設計値だと聞いたことがあります。
この林道は、この半分なので楽そうですが、距離が長いとジワジワと足腰に効いてきます。
運動不足の私には、500メートルは結構辛い登りになりました。

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下りの路は、腰痛持ちの私には登りよりも負担になります。
疲れてくると、ザックの重量に負けて、体が後ろに反り返りぎみになります。
腹筋が弱いせいだと分っているのに、なかなか強化運動に身が入りません。
下り路で体が後ろに反り返りぎみになると、バランスが悪く、転び易くなって危険なのは分っているのですが・・・。
何時も現場ではこう思うのに、家に帰るとすっかり忘れてしまうのです。

ようやく帰り道の期待のノビネチドリの場所に到着。
しかし期待外れで既に咲き終わりの時期、それに珍しいジャンボ・ノビネチドリは姿を消していました。

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上の部分に咲き残りのあるノビネチドリ。

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若い小さなノビネチドリ。


一昨年のジャンボ・ノビネチドリを紹介しますね。
大きさが分るように人に立って貰いました。

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一時に全ての野草が咲くわけでは無いので、今年は一昨年と違うランが見られたので満足です。

3時過ぎに、ロープウエイーの駐車場に帰り着きました。
懸念していた雨にも合わずにラッキーな一日でした。
6時に待ち合わせの道の駅で無事解散。
参加のみなさん、特にドライバー役の〇〇さん、お疲れ様、そしてどうもありがとう。
またよろしくお願いします。

右俣谷


今回歩いたコースです。
歩いた距離は、10~12キロ位でしょうか。標高差は500メートル
私の万歩計は1万8千6百歩でした。
(終)


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コメント


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ひなのきんちゃくさん今日は。
コメントありがとう。
ショウキランに香りがあるなんて知りませんでした。
今週もしもまた出会えたら、香りをかいでみたいと思います。

BOGGY | URL | 2012-06-22(Fri)10:16 [編集]


ショウキランに出逢えてよかったですね!
甘いいい香りがしませんでしたかー
ドライバーの方はタフなんですね。
登山までして・・すごい。

天候にも恵まれて花三昧でしたね。
素敵なお仲間との登山の一日、
一緒に楽しませていただきました。

ひなのきんちゃく | URL | 2012-06-21(Thu)21:44 [編集]